[書評]Games Workshop. – How to Paint Citadel Miniatures

    さて、今回は年末辺りに買っていたんだけど書評を乗っけていなかった一冊をご紹介。内容としてはミニチュアを使ったボードゲームの代表格とも言えるWarhammerなんかを発売している、Games WorkshopのHow to本。最近はシタデルカラーを扱っている店も増えてきているようなので、丁度良いタイミングかもしれないね。

    タイトルから解る通り、基本的には塗装の方に焦点を当てているため、いわゆる初心者向けの「どうやって組み立てるか」とかには殆どページが割かれていない。厳密には余剰パーツを使った組み換え、とかに数ページだけ割いてはいるんだけど、まぁ模型の基礎を知らない人が見たら意味不明で終わるような内容で御座いますな。というわけである程度の知識がある人が対象みたい。組み立て何かは出来るよ、その上で塗装を知りたい、って人向けだね。

    内容は非常に丁寧。流石各地に懇切丁寧な説明を受けられるような体制まで整えて店を出すだけの事はあるな、って感じ。下地作り(アンダーコート)に対して3ページも割いて説明されていたりととにかく情報量は多い。興味深いのは白で下地を作るか黒で作るか、といったこの手のメタルミニチュアならではの点に触れている所。スケールの定番であるグレーの下地という発想自体が無いのも素敵。曰く、

    White provides a good undercoat for good undercoat for general use…. Most beginners start with a white undercoat…[because] you don’t need to master any special techniques to get a good result. (P.24)

    ≒「白は大抵の場合において優れた下地となるだろう(以下略)。殆どの初心者は白の下地から始める(略)何故なら良い出来を得るのに特別な技法を必要としないから」

    Black is often used by people who want good results relatively quickly and as such, is ideally suited to painting a large number of models in one go. (P.24)

    ≒「黒は良い結果を短時間で出したいペインターに使われる事が多い。その為、一回の塗装で沢山のフィギュアを塗る事に向いている。」

    との事。改めてこういう情報をしっかり文章化してくれるのは有り難いと思うのさ。

    その他掲載されている情報も役に立つだけでなく、他のジャンルにも応用の効きそうな物ばかり。例えば巻末に掲載されている、薄い塗料を重ねて行くレイヤー方の塗装向けに、WHで良く使われる色のシャドウ/ハイライト/ベースカラーのリストが付属しているのだけれど、これなんかは正に他のフィギュアを塗るのにも使えると思う。

    塗装のプロセスの解説は非常に見易い写真で行われており、全く問題無し。解説も簡潔にして十分。Howtoかくあれ、とでも言うべきかしら。何よりこの本の良い所は、全体的に本の装丁、というかレイアウトが綺麗で見易い事。ストレスなくページを捲れる、というと理解して頂けるかしら。

    確かにWarhammerなどのミニチュアを塗る人向けの本ではある。が、それだけでもない。読む人次第で幾らでも応用する術を見つけられそうな面白い本で御座います。是非。

    じゃあ、今日はここまで。


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