Kaz氏のミリタリー模型を手がける理由についての反論

    先日kaz氏のblogであるJammo Voxにおいてのポストである「雑記:ミリタリー模型を手がける理由」で書かれていた事について、どうにも納得がいかない、というよりも全然不同意である為に正式にエントリーにして記録に残す。コメント欄での交流があるからこそ正式にエントリという形にさせて頂いた。

    エントリの内容についてはタイトルが全てを表していると言って良い。何も問題は無い。現在氏がミリタリーモデルを作る理由というのが

    「歴史に興味があるから」

    Jammo Vox : 雑記:ミリタリー模型を手がける理由

    というのも理解できる。実に素晴しい動機だと思う。だがその後の追記部は大いに頂けない。同意しかねるし、ハッキリと私はその意見に否定の立場に立っている事を明記しておく。氏は言う。

    よく「ドイツ軍ものしか手がけない」「しかも第二次大戦ものオンリー」というミリタリーモデラーもいるようだが、私は全く共感できない。そういう考えに触れると「あぁ、歴史に興味がないんだろうな。」「国ごとの文化や思想の違いに興味がないんだろうな」「単にドイツ軍のティーガー戦車がカッコいいからというメカとしての模型作りの観点からのみでミリタリー模型を作り続けているんだろうな」と思ってしまう。

    ある意味模型趣味の「初期衝動」がモチベーションというか少年の心を持ち続けているんだろうけど…それはそれでもちろん悪くないし、そういう人とはある程度は話を合わせたり楽しく会話する事は出来ると思うけど、本質的な部分でこの趣味をやる意義や醍醐味を共有することは出来ないかもなぁとも思う。

    Jammo Vox : 雑記:ミリタリー模型を手がける理由

    Kaz氏が「ドイツ軍ものしか手がけない」「しかも第二次大戦ものオンリー」というミリタリーモデラーに全く共感できないのは大いに結構。バラエティに富んだラインナップで製作を進めているモデラーだって沢山いる。そういう人達から見ればWWII/ドイツ物限定という縛りに好んで縛られているモデラーが共感し難い物なのは容易に想像できる。構わない。私だってシャーマンに血眼になっている人達に「共感」はできない。

    だがその考えをもって「あぁ、歴史に興味がないんだろうな」だとか「国ごとの文化や思想の違いに興味がないんだろうな」「単にドイツ軍のティーガー戦車がカッコいいからというメカとしての模型作りの観点からのみでミリタリー模型を作り続けているんだろうな」と自分の脳内でレッテルを貼りつけ、さも自分のスタンスが優れてるかのように「本質的な部分でこの趣味をやる意義や醍醐味を共有することは出来ないかもなぁとも思う」と結論付けているのは如何な物か。フラっと寄った模型屋で、面白い形の戦車に引きつけられてキットを買う。この行為に何か問題があるとでも言うのだろうか。

    別に共有できないなら共有して頂く必要は無い。氏のスタンスとその手の限定されたジャンルで楽しんでいる人のスタンスが違うだけの事。そこで敢えてその人達を下等に見る必要は無い。

    確かに私自身のスタンスは雑食モデラーである。フィギュアも塗るしマシーネンだって作る。氏が過去のエントリで

    「げ。」と拒絶反応を示す

    Jammo Vox : 洋書

    と書いた美少女フィギュアだって作っている。

    しかし、少なくともミリタリーモデルという枠で私が自分の動機を振り返った時、そこにあるのは戦車が「メカとしてカッコいいから」という物に過ぎない。私はパンターGよりもパンターFを作りたい。何故?格好良いから。あの莫迦みたいな軽戦車駆逐車ルッチャーのキットをタミヤのヘッツァーよりも完成させたいと思う。何故?格好良いから。ドイツ戦車のキット以外を今の所作りたいとは思わない。何故?連合軍の戦車より格好良く見えるから。私が趣味として模型をつくる、その根源的な動機を否定されるいわれは何も無い。

    そもそも歴史に興味があって模型を作る事と形状に興味を持って模型を作る事にそこまで大きな違いが、より強く言うのならば優劣はあるのか。無いだろう。氏はメカとしての模型作りからの観点でミリタリー模型を作る事が低俗だとでも言うのだろうか。

    私にとって模型は「たかが模型」であり「趣味」であり「暇潰し」である。それで飯を食うつもりなどサラサラ無い。それが楽しいからやっているだけの事。共感できないスタンスのモデラーを見た事が無いとは言わないが、だからと言ってその違うスタンスの持ち主に対してレッテルを貼り、意義や醍醐味などを共有出来ないなどと思う事は無い。

    よく「あぁ、歴史に興味がないんだろうな。」「国ごとの文化や思想の違いに興味がないんだろうな」「単にドイツ軍のティーガー戦車がカッコいいからというメカとしての模型作りの観点からのみでミリタリー模型を作り続けているんだろうな」という解釈を、自分と違うスタンスのモデラーに対して持ってしまうミリタリーモデラーもいるようだが、私は全く共感できない。


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    「Kaz氏のミリタリー模型を手がける理由についての反論」への4件のフィードバック

    1. kaz氏は、自分の作品を一般に認識されている単なる模型ではなく、もっと芸術?的な模型にしていきたいと思っているみたいなので、こう自分を他者から差別化するような発言になっていくんでしょうね。
      ただ、絵画などとは違い、社会的なステータスがあるわけじゃなし、一般人からみたら結局同じ。
      やはり、作品を見てその努力やこだわりを理解してくれるのは同じ模型仲間でしかない。
      今後、将来、模型の社会ステータスが確立して、先日のマシーネンの記事のようなのアプローチ、手法などの序列化が進めば、kaz氏の発言も一般的には受け入れらるんでしょうが。

      正直、私も美少女フィギュアに関して”げ”と思うところもあるので(失礼)、その辺りから自分を区別したいというkaz氏の気持ちも分からないではないですが、何が上だ下だというのは確かに共感しかねますね。
      私自身、興味があるのは古代から中世、もしくはファンタジー系の物だけで、(今のところ)ミリタリーには興味がありません。
      ですが、ジャンルが違っていても、扱っている素材や表現、技術など勉強になることは、数え切れないほどあります。
      何が上だ下だと考え始めてしまうと、柔軟な思考、幅広い視野を妨げてしまう様に思っています。

      私の作っているヒストリカルフィギュアじゃないゲーム用のミニチュアも一般のモデラー、ヒストリカルフィギュアペインターからみたら邪道な分野と扱われることが多いので、cutnipperさんの今回のいらだちはよく分かりました。

    2. こちらでははじめまして。記事観ました。

      自分自身、ただ漠然とかっこいいから、興味があるからって理由で作ってますね。

      以前は何か追われるようにつくっていたこともあります。サイトをやっている関係で、新作を求められているような気がして・・・・でも今は本当に楽しむためだけにやってますが・・・・(^^ゞ

      それぞれに作り手にとってこだわりはあってもよいと思いますが、影響力のある方がこういう偏った発言を公の場で行われるのはよろしくないと個人的には思います。

      僕の場合、最初はガンプラから、そして、ゾイドのウェザリング仕上げに魅了され、そして、マシーネン、そしてミリタリーへと興味が移っています。
      移っているというよりは、むしろ表現の仕方がそれぞれ違いがあって、いい作品にめぐり合ってるってのが経験として大きいかなと。

      自分も同じようなことを表現してみたい、形にしたいっていう欲求もあり、今に至りますね。試行錯誤は続きますがw

      これも偏った考えなのかもしれません。なんか支離滅裂になりましたね。

      でわ。

    3. @かず
      モデラーが様々なスタンスを持つ事は大いに結構で、自分を他のモデラーと差別化しようと考えるのは大いに結構だと思うんです。ただ、そこで他のモデラーの取り組み方を見下すが如き発言を、blogというメディア上で発信するという行為は軽率にして酷く思慮に欠ける行為であると言わざるをえません。
      美少女フィギュアに嫌悪感を持つ、ゲと思う、大いに結構です。個人の嗜好は自由であるべきであり、それは何人たりとも規制してはいけない物です。恐らくそれこそがモデラーの多様性を保っている物だと思います。
      しかし、それを根拠として自分の取り組み方が他に優越した物だという書き方は全然同意できません。そして「そういうつもりで書いたのでは無い。そう解釈されるのは心外である。」という言い訳は、大学生である手前の浅い人生経験を思い返しても「大人」はやらない物だと思うんですがねぇ。

    4. @たーちゃん
      ようこそ。稚拙なブログですが、これから宜しくお願い致します。
      模型への取り組み方は自由です。どういう信念を持とうが構いません。ただ、所詮同じ穴のムジナであるモデラーが、優劣をああだこうだ良い出すのはどうにも納得が行かないのです。
      試行錯誤、良いじゃないですか。それも模型の楽しみですよ。
      楽しみましょう。

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