[書評]Osprey Pub. ? Men-at-Arms 336 “The German Army 1939-45(5)”

    一週間程前にこちらの本屋で注文したオスプレイの本が2冊届いたのでそのうちの一冊をご紹介。オスプレイの入手性は高いのが有り難い。こちらは通販文化のせいなのか、本屋はとにかく新刊を山もり置いてる感じ。他の物が欲しけりゃ注文しろスタイル。大学で使う本とか注文しないと置いてないのってどうなのよ。その分極端に発達した大学の本屋が存在するのかもしれないけども。

    軍事系資料、それも特に軍装等資料としては既に確乎たる地位を確立しているオスプレイのMen-at-Armsシリーズの第336巻目でドイツ軍39-45年シリーズの第5巻、サブタイトルは西部戦線43-45年。つまり完全に中~後/末期の完全に守勢に回った後のドイツ軍についての資料本。

    写真と解説のバランスが上手く取られていて、読む→写真を見る→読むというローテーションを組んで読み進められるのはやはりオスプレイの編集の妙か。解説は詳細にして十分だし、写真も小さめながらちゃんと細部が見えているあたり非常に有り難い。写真のキャプションも文句の付けようがないレベル。特に嬉しいのは、一々写真に写っている制服/制帽と階級章のタイプについて言及している所。例えば「彼はM40型夏季野戦服(リードグリーン色)にM38型肩章とM40型襟章&胸国家鷲章を取り付けている。帽子はライトオリーブのM40夏季規格帽。ダボっとしたズボンはイタリア軍M1929型森林パターン迷彩生地より製作された物。」とかそんなキャプションが一々写真一枚一枚についている。写真に写っている兵士が何を装備しているかという事を知る上で必要な情報を全部提供してくれてる資料ってのも中々無いでしょう?

    解説の文も細かくセクションがわけられていて、西部戦線の指揮系統、戦術、戦線の展開、師団構成、軍服/装備/徽章と良くもまぁ纏めやがりましたね、と言わんばかりの情報量。それでいて冗長にならないように抑えているんだから流石は安心のMen-at-Armsシリーズ。有り難いのは使われている英語が優しい事。とても読み易い。

    色々と面白い情報が載っているんだけど、特に良かったのは本の後ろの方に載っている表。タイトルは「43年7月10日から45年5月8日の西部戦線/イタリア戦線における部隊徽章と分類よりぬき(原文:Selective)リスト」。これは凄い。戦線に配置されていた師団名(師団番号)とそれぞれが装備していた兵科色、そして肩章についていたバッヂ(意味がよくわからない。原文だとShoulder-Strap Insignia)なんかがズラっと載っている代物。例えばイタリア戦線に配置されていた第3歩兵(戦列)旅団だと、兵科色はGold Yellow。Shoulder Strap Insigniaは37-8,45と情報がズラリ。これが西部戦線の第9歩兵(戦列)旅団だと何故か兵科色は白。こんな風にそれぞれの師団如の違いが一発でわかるので非常に興味深い。兵科色って意外にパターンから外れている連中いたんだねぇ。

    収録されているカラーイラストは24例。大戦後半のドイツ軍の常としてとにかく服装が雑多で統一感の無い事甚しい。リードグリーンのパンツァージャケット+野戦装備だとか、ツェルトバーン生地で仕立てた野戦服だとか、やはり後期~末期に相応しい格好のイラストが盛り沢山。顔は今一ゴリラっぽいけど、服装を見る上では何も問題ないので良し。

    如何にもオスプレイらしくまとめられた品質の高い本。もうグダグダ言う必要はない。この辺りの戦線についての知識が欲しけりゃ取りあえず買うべき。しかも師団如の兵科色だとかで例外の把握もバッチリ、と。オヌヌメ。

    ★★★★★(5)

    PS:さっきwikipediaで調べて知ったんですが、OspreyのMen-at-Armsシリーズは全部48ページなんですってね。よくそんなページ縛りで纏められるなぁ。

    じゃあ、今日はここまで。


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