ハンブロールのススメ

    この頃はボークスが正式に代理店となったお陰で、ファレホの勢力がゴリゴリ拡大していて良い感じ。fg (fgタグ検索”ファレホ”)でもファレホを使っている人はかなり増えていて、一時の如く際物扱いされる事なんかはもう無さそう。当然ファレホが広がればフィギュア塗装に手を出す人も増えるのではないかと淡い期待を持ってみる物の、当分そんな事はないんだろうなぁ。それでもファレホ、というか本当のアクリル塗料の良さに気付いてくれる人が増えればそれは嬉しい限り。

    だが私はハンブローラー。英語で無理に書くなら"Humbroler"。そんなファレホ万歳ムードに背を向け、あえてIMG_0235、あえて今ハンブロールの良さをここで力説したい。

    分類としてはエナメル塗料に分類されるハンブロール。アクリル塗料のように水で希釈できるわけでもなく、ラッカー程シンナーに対して素直でもない。シンナーはプラを割る事も多いぐらい強い代物で、プラをゴリゴリ侵す。値段もファレホ程とはいかないまでも、塗料自体が開封後は勝手に劣化するという事を考えると若干高め。それでも何故ハンブロールを使うのか。

    第一の理由としてはその塗膜の堅牢さ。模型に使用されている塗料としてはベラボーに強い。軽く触れた程度ではツヤすら落ちない事も多々ある。この塗膜の堅牢さに関してはラッカー塗料以上だと経験から判断している。勿論ゴリゴリ擦れるような部分に使ってしまえば剥れてしまうけども、模型の制作中に剥げてしまい残念な気分になる事は実に少なくて嬉しい気分。面白いのは、完全に硬化したハンブロールがツールクリーナー等の強いシンナーに触れると「膜」として剥がれる事。つまり塗料自体はシンナーに侵されておらず、単純に異素材との接合部が侵されて剥れているだけ、という事になる。もちろん針やなんかで穴を開けてやると崩れる事が多いけれども、コレはどれだけ強靭な塗膜なのかの一つの例になるんじゃないかな。

    第二に発色の良さと艶のコントロール。ハンブロールの発色の良さを人に説明する時、私は「黒の上に白が乗る」という表現をするぐらいに発色が良い。下地の色から受ける影響がとにかく小さいので、言ってしまえばあまりプライマーやサーフェイサーという物の助けを借りなくて良いのは多いに利点。他の塗料では色のノリが悪い事で知られる黄色系列ですら、ハンブロールの、特に艶消し色は非常に発色が良く隠蔽力も高い。Ma.Kの横山宏先生が、識別帯にマットインシグニアイエロー(だった筈)を使っているのもその為ではないかと思う。又、艶消し塗料は表面がガサつく程のマットな表面、光沢は光沢で軽く光源の位置が写る程のグロス、と非常に振り切れた性質を持っているのも見事。むしろそのピーキーなマットやグロスの表面を抑える為にクリアー拭くぐらい。特筆すべきはマットカラー。あまりにもガサガサのマットすぎて軽くクリアーを吹いただけでは半ツヤまでしか戻せない、なんて事もしばしば。

    第三は非常に個人的な物なんだけども、その塗料の"固さ"。私が近い系統の技法が通用するにも関わらず油絵の具を使わないのはこの点が大きい。油絵具的な「置く」、という感覚よりもむしろ筆のコシと塗料の固さがぶつかっている「塗り」と塗料の「ノビ」の感覚を感じられるだけの固さがハンブロールにはある。油彩は塗料が「伸びる」というよりも「動く」という感覚が手に感じられて気持ち悪い。タミヤエナメルでもやはりユルいし、そもそもアクリルではそんな技法はしないからね。非常に個人的な意見。

    細々した事、例えば硬化までの時間と作業可能時間のバランス、とか言い出したらキリが無いんだけども、大きくわけてこの3つ。どうか一度使ってみて頂きたい。

    トラブルシューティング:

    • 塗料缶が開かない
      →他の塗料と違って手では開きません。マイナスドライバーや調色スティックを使用してこじ開けて下さい。蓋を痛めないように注意。
    • いつまでたってもベタついている/マットの筈なのに艶が出る
      →攪拌が足りません。底にドロっとした物が無くなるまで、大体3分~5分ぐらいしっかりと混ぜて下さい。
    • 缶の中で塗料が硬まってしまった
      →硬化した膜の下は硬化していない可能性が高いですが、どっちみち劣化が進むので新しい缶を開けて下さい。
    • 劣化させない保存方は?
      →ある程度使用すると缶の中の空気と反応して勝手に劣化します。少しでも劣化を遅らせる為には缶を密閉して、外気が入らないようにする必要があります。蓋を閉めた後20秒ぐらいさかさまにしておきましょう。隙間に塗料が流れこみ、そこが硬化してシールしてくれます。

    さぁこれでハンブロール人口が…増えないだろうなぁ。

    じゃあ、今日はここまで。


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