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[非模型話] Zenzanon 80/2.8が素晴しい件

ブロニカマミヤがハッセルならば、上海ゾルキもライカのうち、と唄われたかどうかは知りませんが、ゼンザブロニカという国産カメラが御座いまして。今に残るハッセルブラッドブランドと違い、インスパイアされてタイトルを引き継いだ腕時計にしかその名を留めぬ所が何とも物悲しい部分ではあるのですが。

初期のブロニカは天下の日本光学はニッコールレンズをラインナップしておりまして、その性能は決してハッセルのツァイスに劣る物ではないと個人的には確信しております。が、悲しいかなブランドネームの弱さと何よりブロニカのレンズの特異な構造 (ヘリコイド無し+レンズのマウント面から内側に大きく入り込む構造)がマウントアダプタ製作の難易度を跳ね上げている為に再評価も進まない不遇のカメラのポジションを確立しつつあります。カメラ屋でも投げ売りされてるもんなあ。

で、そんなブロニカ、特にフォーカルプレーンシャッタのブロニカ系列はニッコールの他にも数種類だけレンズが供給されておりまして。例えばコムラーはフルラインナップを持っていたようです。が、その他に純正レンズとしてZenzanon銘の一群がありまして。何でも日本光学が供給絞り始めたから起ち上げた自社ブランドで、実態としては国内の各種光学メーカーから供給を受けていたようです。

その中に一際名高いレンズとしてZenzanon 80mm F2.8がありまして。これ、初期はZenzanon銘ではなくCarl Zeiss Jena Biometar 80/2.8として売られていたそうで。そう、東ZeissのBiometarその物だとの事。これがどういう訳かある段階でZenzanon銘に改められ、ブロニカシリーズ唯一のZeissレンズとして販売されておりました。Zenzanon銘になった時にトプコンあたりの製造に変わったんじゃないの?というような話を読んだ記憶もありますが。

で、難しい話を脇において、手前はこのレンズがとても良いんだよという事を主張したいわけです。ペンタコンシックス再評価の流れがここ数年ありますが、逸般人はビオメタの為にあの一眼レフを(正しい場所で購入するハードルを潜り抜けて)使うのか、或いは財布の中に唸っているだろう札束の物を言わせてRolleiflex 2.8Bを買うのか。いや、それは確かに道楽としては良いのだろうが、願わくばこのブロニカ用Biometar/Zenzanon 80/2.8を使って頂きたい。66真桑瓜型中判カメラとしてその機構の究極に限りなく近付いたFPブロニカと共に使って欲しい、手前はそう思うのです。

SDIM0591
有楽町
Zenzanon MC 80/2.8 by Carl Zeiss Jena DDR

パワー。パワーのある描写という言葉が、ビオメタ系のレンズを表するのに相応しいのではないでしょうか。ゴリっと細部を描き切るレンズ。Velviaのスカンと抜ける空も美しい。

SDIM8763
獅子舞
Zenzanon MC 80/2.8 by Carl Zeiss Jena DDR

決して解像度が低い写りではない物の、線は太め。これがハッセルのPlanar 100mmや同じくZenzanonの100/2.8辺りだとグッと線が細い描写をするのが面白いところ。個人的な感想だけどPlanar 100もZenzanon 100も若干繊細すぎて神経質な写りをするので、Zenznaon 80の方が使い易いとは思う。

SDIM0592
新橋
Zenzanon MC 80/2.8 by Carl Zeiss Jena DDR

色の出も良い感じ。殊更に鈍い感じはない。ヤシコンツァイスみたいなベッタリした発色じゃないのはイェナだからなんですかね。

以外と探すと出てくるZenzanon 80/2.8。3-4万ぐらいで出てたら多分おさえてしまって全然困らないと思います。値段が暴落気味のブロニカと合わせて、使い倒してやって欲しいなあ。

じゃあ、今日はここまで。


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Published in カメラ等