[非模型話] Zenza Bronica用Nikkor D40がとても良い

Zenza Bronica – ゼンザブロニカ、あるいはより短かくブロニカというカメラが御座いまして。勿論現在ではとっくにディスコンどころかメーカーすら消滅してしまったカメラなのですが、国産中判カメラとして一時代非常に名を知られた代物なのだそうです。で、手前はコイツ、特にその中でもECというモデルが大好きでして。何が好き、と聞かれると困る所の話ではないのですが、とにかくコイツが大好きなのです。他のブロニカと比べると大きく、重く、シャッターショックは大きく、それでいて絶妙に電子化されたボディは(まだ修理出来るらしいですが)機械式のブロニカS2とかとの比較で劣った物扱いされる事が多い。それでも手前は、S2や他のモデルと比べた時に、何故かこのECという大きな図体のマクワウリに心ときめくわけでございます。

ところでこのブロニカの、特にSやECといったモデルには日本光学がニッコールレンズを供給していたという事で、中判で天下のニッコールを楽しめる数少ない(そして安価な)システムなのです。マーシャルプレス?ちょいと見かけないし状態も中々辛いものが多い。マキナ67?ポケットから札が溢れたら買うかもしれませんがちょいと高嶺の華にすぎる。やはりブロニカ、それもフォーカルプレーンのブロニカで味わう、というのが手前の身の丈にはよく似合っている様に思えてならない。

そのブロニカEC、人生でトップクラスに金に困った時に一度知人に譲ってしまったのですが、最近新しく買い直しまして。やはり故郷忘じ難く候、始めて触れた中判一眼レフという店が心に引っかかったのかなとも思うのです。キッチリOHされたブロニカECを手に持った時の喜びと共に、二度と手放してなるかという決意を新に致しました。

当然ボディが増えればレンズが欲しくなるのは人の性という事で、とある日本光学に大変繋りの深い方のオススメされたのがNikkor-D 40mm F4。その方のオススメの言葉に成程良い出会いがある事を期待して気長に探します、なんて答えて数日後、ふと新宿のミヤマ商會さんに足を伸ばすと棚にコイツが鎮座ましましておりまして。ああ出会いという物はある物だなぁ、なんて関心しつつ、ポロリと購入に至ったのです。ミヤマ商會さんと言えば手前の大好きな新谷かおる先生のマグナムロマンシリーズに燦然と輝くカメラ話集「シリーズ1/1000」において、連作になっているストーリーの主人公牧恭一君がうっかりCONTAX RTSを買ったお店でございます。アァなんだか私も新谷世界のキャラクターになったような。少しニヒルに笑ってみせて、ティアドロップのサングラスでもかけながら、このレンズを付けたブロニカを町に持ち出そうか……そんな考えが頭をよぎらなかったと言えば、コイツぁ嘘になりましょう。

IMG_20180601_191513

40mmというと普段は準広角という所ですが、フォーマットの大きな中判で使えば焦点距離は換算22mm、超々広角の世界でございます。先日よく晴れた涼しい日に、銀座までふらりと出かけてその広さを堪能して参りました。_IMG0165直線がピシリと直線で出る嬉しさ、T-MAX400のシャープさ。おいしい。まったくおいしい。超広角であるが故にかなり近付いて撮ってる一枚ながら後ろのボケ量も気持ちが良い感じ。

_IMG0167服部時計店前から一枚、三脚に据えて。地面を入れて、歩行者を入れて、なお建物の上の空が入る。なんたる広さ。嘗て東京には空がない、ほんとの空が見たいと嘆いた女性がおりましたが、ちょいとたどり着くのが大変なだけで、ほんとの空はきっと東京にもあるのです。きっと。

じゃあ、今日はここまで。


人���������