[非模型話] Pentax Film Duplicatorを導入

    銀塩写真を如何にデジタル化するのか、という課題が御座いまして。そもそも昨今のデジタル全盛の時代に、いやあ写真は印画紙にプリントしてこそなんぼ、銀粒子の作りだす美しい濃淡こそ至高である、みたいな ディレッタンティズムに耽溺してみたところ、で、そんな物は誰かが付けてくれる「いいね」の一つにも及ばないレベルの拘りなわけで。なるほどアナログを如何にしてデジタルにすべきか、という問題は、常に我々フィルムを使う写真好きを悩ませて来たのでございます。

    勿論現像の時にCDに焼いてくれ、と一言言えば、そこには見事にデータ化された写真が収納されて手渡されるのではありますが、さてその写真の解像度は納得できる物であるか、その値段は満足できるか、君の心に印はあるか? と考えてみるとイマイチなわけで。

    品質第一の製造業で禄を食む人間の末席を汚す人間としては、その上の品質を求めるのは寧ろ必然。最早辛抱たまらんスキャナの導入じゃ!と決意を固めてフラットヘッドスキャナのGT-X830を購入してからというものそのクオリティには中々満足し、ハハーンデジタルアナログの垣根最早我が前の障壁とは相成らぬ!とか思っていたのがつい数ヶ月前だったのですが、先日行われたCp+でうっかりペンタックスリコーブースに足を運んだところ、名前だけは知っていたペンタックスフィルムデュプリケータを触れてしまったのです。

    おいてあったのは受注生産かつ定価にして60万円を軽くこす4×5判対応のモデルだったのですが、そのデジタル化するまでの工程の少なさ、そしてフィルムから取り込まれたデータの解像度に手前は頭を殴られたどころか無影脚を食らったが如き衝撃を感じ、欲しい欲しいよホントに欲しい、と心の物欲ゲージは跳ね上がり。

    で、先日弊社特有の期末賞与という奴が出まして。ええい諭吉、君に決めた!デュプリケータゲットだぜ!とばかりに華麗に決めたるキヨミズ・ダイブ。あゝ気づけば我が眼前には、あの夢にまで見た単能デバイス、21世紀のデジタルな世に逆らいつつも、その激流に居所を見出さんとする勇者達の友となるべくして作られたペンタックスの不思議アイテム、フィルムデュプリケータがやってきたのであります。

    なるほど確かに美しく言うなら時代の徒花、不味く言うなら時局を読み間違ったというか読む気すら無かっただろオメーみたいな製品を出させたら今は亡きミノルタと双璧を成す旭光学ペンタックスブランドなのですから、銀塩デュープ専用装置をこの21世紀に出すに相応しいメーカがあるとするならばそれはやはりペンタックスブランドでなくてはならなかったのでしょう。ところがそんな儚いポジションに真っ向からはむかうが如く、筐体の作りとしては異常なまでにガッチリとした鉄板構成。絶対フィルムと平行出すマン、絶対ガタは生じさせないマン。今時プラ部品がほとんどない、ホントに金の掛かった構成には衝撃を覚えるしかございません。各部のスライダはローレットネジでガッチリ固定。やっぱりコイツぁ前時代的且つ漢のロマンマシンだ。

    使用法は至って簡単。フィルムを治具に挟んで撮ってはい完成。空前絶後の簡単さ。分厚い鉄板で構成された冶具の堅牢さはフラットヘッドスキャナのペナいと感じざるを得ないプラの治具とは雲泥の確からしさを提供し、その切削らしいカッチリとしたフィッティングはもはや滂沱の涙が頬を濡らしかねないレベルの快適さ。で、肝心の出てくる画はどうなのよ、って事でご覧頂きたいのが↓。

    SDIM7151

    若者言葉で言うならパネェ、としか。フィルム写真からこの解像度、このトーンを引き出して簡単にデジタル化できるなんて。福音、そう、正に福音と言わざるを得ない代物。

    じゃあフラットヘッドと比較してどうなのよ、というのがコチラ。

    名称未設定 1名称未設定 2

    デュープ側機材はSigma SD1 Merillにカミソリマクロの渾名を持つ70mm F2.8マクロ。この解像度の差をみちゃうとちょっとフラットヘッドには戻れないなぁ。特筆すべきは作業時間。1/3以下だし、ホコリの除去とかも楽。良くできた治具はカールしたフィルムもガッチリホールド。総合的に見て、シノゴが必要ないならフィルムスキャンの決定版はコイツだと思います。

    じゃあ、今日はここまで。


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